守門山塊 黒姫(中退)

 月山北方の虚空蔵岳に行こうかとさわねに提案しますが反応はありません。
 遠いので独りで行くには気合がいるし、記録を見ると地元の岳人が日帰りで訪れる山の様です。
 それはそれで良いのですが「今シーズンは雪の上で寝てないな~」という思いもあり、天気を見ながら急遽守門の黒姫に泊りで行く事にします。

 2019年4月20日~21日

 前夜発をするには準備が追いつかず、最近は早起きが本当につらい事もあり、BBRⅡを6時過ぎに起こします。「どうせ泊りでのんびりだからゆっくり行こう」という気持ちもあり、朝食をサービスエリアで摂ったりしながらゆっくりと魚沼市の五味沢に向かいます。
 浅草岳のムジナ沢登山口の近くにBBRⅡ号を待たせます。
 準備をして、県道をくぐる林道に入って行きます。
 
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 林道は時折舗装面を出し雪解け水を大量に流しています。
 そんな場面もなくなり辺り一面が雪の覆われ、しばらく行くと林道の終点になります。
 林道終点からは今回の準備に追われて、ガイドや他の人の記録をあまり読んでこなかったのでやや手探り状態で山行を進めて行きます(ガイドや他の人の記録が無いと歩けないというのも情けないが)。
 まずは下黒姫沢へ降ります。降りる時も少し迷いますが何とか降りられます。
 
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 最初は右岸を歩いて行きますが、いよいよ歩けなくなると雪渓を渡って反対の岸に渡ります。時折、流れが顔を見せている処もあり、雪渓を渡る時はヒヤヒヤです。浮力ではスキーに圧倒的に負けるワカンです。スキーで渡れてもワカンでは渡れない処もあるでしょう。
 残雪期で沢筋を歩くのは初めてなので雪崩や踏み抜きにばっかり神経がいき疲れます。身体の方もヘロヘロなのは言うまでもありません。
 
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 両岸が狭まり、かなり疲れた頃、左岸の上黒姫沢と中間尾根が下がってきます。
 最後の力を振り絞って上がった処は標高831mピークの北側です。少し歩いて標高870m付近で少し尾根が広がった所で幕にします。
 
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 時間的にまだ早いですが、体力的にもう歩けません。
 
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 早めの夕食を済ませ、暗く成って来た頃、少し焚き火をして、早めに就寝です。
 ラジオの天気予報は昨日と違う事言い「午後から雨の処もあるかも」と言います。


 
 朝、起きると空は今にも雨を落としてきそうな雰囲気です。
 このままテントを片付けて帰ってしまおうかと思いましたが、気を振り絞って歩く事にします。
 穏やかな尾根を地図から選んで登って行きます。ひとつの尾根を登りきった処で次の穏やかな尾根を登って行きます。雪原が広がってきますが、どうやらかなり遠回りをしているようです。
 雪崩にビビりながら尾根の斜面をトラバースして行き、標高1328mピークと黒姫の鞍部を狙います。暗部近くはかなりの急斜面です。
 
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 やっとの思いで鞍部に乗り、黒姫へと向かう大きな斜面を登って行きます。大きな斜面を登り切った処が黒姫の肩ですが、黒姫はまだ遥か彼方です。気持ちが失せてしまいました。
 
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 時間もあるし、技術的にも問題はないと思いますが、「よし、行くぞ!」という気持ちが全く湧いてきません。
 こんな気持ちのまま山頂を目指してもろくな事はないので帰る事にします。
 鞍部まで戻ってコンパスを使い幕場まで(ほぼ)一直線に降りて行きます。
 テントを片して下山を続けます。
 来た時より沢の「口」は増えており、いよいよ雪が切れている処が出来てしまって居ます。
 すれ違ったスキーヤーは微妙な割れ目を渡っているようですが、ワカンでは多分危ないでしょう。
 岸の灌木をつかめるような処で飛び越します。
 BBRⅡ号まで戻った時はへとへとです。
 今期の雪のテント泊はこれで終わりです。いや、ひょっとしたらもうこの先も無いかもしれません。

 ◆タイム 20日 林道入口近く駐車スペース10:30-林道終点11:33-標高870m付近台地13:49(幕)  21日 幕場6:27-黒姫肩8:59-幕場10:00~10:45-林道終点11:50-駐車スペース12:37

 ◆地形図 「守門岳」


 
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                    (烏帽子山 肩より)

 
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                    (守門岳方面 肩より)

 
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                     (鞍部へ戻る)

 
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                (登り途中で見た黒姫の肩。黒姫は見えない?)