会越国境 叶津川餅井戸沢その1

 餅井戸沢を知ったのは2003年7月号の「岳人」からです。もしかしたら「渓谷」の10号で目にしていたかもしれません。
 早くに訪れようと思っていましたが、新潟・福島豪雨があったり、同行者が居なかったりで二の足を踏んでいました。
 今年も沢の季節が終わってしまうと思い、おもいっきて出かける事にします。

 2016年10月15日~16日

 前回、同行者を募集しても手をあげていただける方が居なかったので、今回も一人で出かけます。
 前夜、BBR号を関越道に走らせ小出の道の駅「ゆのたに」で仮眠し、朝、再びBBR号走らせ浅草岳登山口駐車場に待たせます。そこから「その日が来たら」号で、餅井戸沢左岸の林道を行ける所まで入ります。「その日が来たら」号もそこで待たせ、歩き始めます。
 林道もやがて踏み跡程度になりやがて、もかけ沢出合で沢に消えます。
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 ここからしばらくの間はゴロゴロした感じの沢を遡ります。時にはナメも現れたりします。
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 5m程の滝らしい滝が出てきます。左岸をへつって直登します。
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 いくつか小滝を越えていくと
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 左岸に大きなスラブの壁が現れます。
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 そこから少し行くと二段の大滝が見えてきます。
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 滝の処理の事ばかりを考えて滝の近くで写真を撮るのを忘れてしまいました。
 滝は一段目から巻き始めます。
 左岸の枝沢に入り、そこから草付きの壁を登っていきます。
 なかなか一歩が出ず、登れません。一泊の装備が詰まったザックも重たいです。
 試案のあげく、空身で登ることにします。
 ザックに引っ張り上げるためのロープを結び、更に踏み台にして上がります。
 頼りなげな草をつかみながらなんとか灌木帯まで登ります。
 少し安定した所でセルフビレイを取って、ザック側のロープにプルージックをかけます。こんな時にガルーダヒッチか何か「さっく」っと出れば楽なのですが、出ません。
 ザックを引き上げますが、御多分に漏れず、一番下の灌木に引っかかって上がってきません。
 仕方ないのでザックとは反対側のロープでザックまで懸垂し、ザックを引き上げます。
 自分が落ちないように、ザックが落ちないように・・・。頭も身体もへとへとです。
 ようやく、ザックを担いで巻ける頃に切りつけを見つけます。なぜか感動してしまいます。
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 沢にはロープなしでうまく降りる事ができます。
 その後、トイ状4m程の滝が出てきます。釜が深く、この季節に取り付く気になれません。
 これも左岸を巻きます。降りる場所が見つからず、無理やり降りたら3m程ずり落ちてしまいます。
 次に出てきたのは大岩の3m程の滝です。
 簡単に登れそうなのですが、疲れもあり、全く力が入りません。ヘロヘロです。
 ザックを先にあげ、ナッツとシュリンゲで簡易アブミを作り、何とか登ります。
 この先に「幕営適地」があるはずなのですが、ありません。
 人が一人横になれる場所を見つけ、無理やりテントを張ります。テントの三分の一位は宙に浮いています。
 疲れ切っている中、何とか薪を集め火を熾します。飯を食い、酒を呑んで今日は早めに就寝です。
 本当に疲れました。
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